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冠婚葬祭のコムウェル[結婚式・ご葬儀・互助会] wrote

わたしの感動物語 No.009

ブライダルスタッフの感動物語

こんにちは。広報担当の石田です。本日ご紹介するのは、ブライダルサロンHANA新宿本店の小泉さんです。小泉さんの細かな気配りが、お客様のご家族まで伝わり、喜んでいただけたのだと思います。お客様一人一人に合わせて、誠心誠意寄り添うことが大切ですね。

 

 

ブライダルサロンHANA新宿本店 小泉美穂

 

お客様の心に寄り添うこと

この仕事を始める前まではこんなにも興味深い仕事だとは思っていませんでした。 単にお客様の気に入るドレスをお選びするとしか思っていなかったのです。しかし、お客様一人一人に色々なストーリーがあり、私のほうが教えて頂くことや感動を頂くことが多く、今はアドバイザーの仕事そのものが自分自身を成長させてもらっていると、とても感謝しています。

 

昨年暮れに、いつものお客様とは様子が異なるお二人が来店されました。 お二人にはあまり笑顔はなく、ついにはカウンセリング中に新婦様は泣き出してしまいました。新郎様も「すみません」としかおっしゃらず、こちらもその理由を聞くわけにもいかないので「続けても大丈夫でしょうか」とだけお伺いし、ドレス選びに向かいました。 新婦様はドレスを見ると、心に落ち着きを取り戻されたようで、ようやくニコニコとお話しして下さるようになり私も安心しましたが、どんな風にお客様に寄り添えばよいか考えながら接客をしていました。

 

そんな中、お客様がウエディングドレスを3着ご試着され、ほぼ決まりかけた時、新婦様より意外な質問をされました。「もし今日このドレスに決めれば、今日このドレスを持ち出すことはできますか?」という内容でしたが、そこで初めて新婦様が泣いていた理由を聞かせてくださいました。 それは、闘病されている新婦様のお母様が、もう年は越せないだろうと宣告されているとの事。そのお母様に「一目だけでもいいので病室でドレス姿を見せてあげたい」という切迫したものでした。 お母様の意識がしっかりしているうちに見せたいという事なので、私はすぐに店長へ報告し、貸し出す許可を取りました。接客後、そのままドレスをお渡しし、お二人は病院へ向かわれました。

 

翌日、ご夫婦で返却に来店され、お母様がとても喜んでくださったと聞いて間に合って本当によかったとホッとしました。お母様はドレスを一つ一つ確かめるように触って「とっても素敵なドレスだね。後ろ姿も見せてちょうだい」と言われたそうで、私はお話を聞きながら一緒に泣いてしまいました。

 

それから年が明け、新婦様より連絡が入り、その後間もなくしてお母様がお亡くなりになったことを聞いて言葉に詰まっていると、新婦様は明るく「結婚式は予定通りに行います。母との約束ですから。周りに不謹慎だと言われるくらい盛り上げます」とおっしゃいました。新婦様の中では、すでに前へと向かわれていたのです。全てを受け止め、逆に原動力にしているようでもありました。

 

その後、結婚式も無事に終え、お礼のお手紙とお写真が届きました。 一生忘れることのできない、私がお客様からいただいた物語です。

 

(社内報2016年8月号より転載)